補助金収入(読み)ほじょきんしゅうにゅう

大学事典 「補助金収入」の解説

補助金収入
ほじょきんしゅうにゅう

補助金とは,国や地方公共団体等が特定の事業等を行う者に対し,その遂行を補助するために交付する金銭的給付である。国立大学は,継続的・安定的に教育研究活動を実施できるよう,文部科学省より国立大学法人等運営費交付金や国立大学法人等施設整備費補助金を措置されているが,これ以外にも大学改革や研究・国際化等を推進するための補助金や地域の課題に対処するための補助金が国や地方公共団体より交付され,各大学の補助金収入となっている。また,私立大学の大学,短期大学,高等専門学校の教職員給与や教育研究経費等の経常的経費,および施設・設備等の整備についても国は補助金を交付している。日本私立学校振興・共済事業団は文部科学省から私立大学等経常費補助金の交付を受け,これを私立大学等を設置している学校法人に対して交付しており,2015年度は約3150億円が配分された。日本私立学校振興・共済事業団『今日の私学財政―大学・短期大学編』(平成28年度版)によれば,2015年度の事業活動収入に占める補助金比率は私立大学部門で11%,私立短期大学部門で15%である。
著者: 吉田香奈

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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