複合農業(読み)フクゴウノウギョウ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複合農業」の意味・わかりやすい解説

複合農業
ふくごうのうぎょう

多角経営または複合経営ともいう。農業において2つ以上の生産部門が総合的,複合的に結合されている経営方式で,作物の栽培と家畜飼養が同時に営まれる経営がその典型。必ず主幹部門と副次部門とがあるが,総農産物販売額のうち一部門で 60%以上を占める部門のない,いわゆる多作目経営である。日本の農業経営水田畑地とが並存しているものが多く,ほとんどが複合農業といえる。これに対置するのがモノカルチャーあるいは単作経営である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の複合農業の言及

【単作】より

…(2)一つの経営体が1種類の作物だけの栽培を行うこと。単作農業ともいい,複数の作物あるいは畜産などを併せて行う複合農業と対比される。(3)同一耕地に年間1作だけを行うこと。…

※「複合農業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android