経営多角化あるいは単に多角化ともいう。典型的には、一企業が技術的、市場的に無関係な事業を営むことをいい(例、製造業とホテル業)、これを集成型多角化(コングロマリット)という。広義には、次の三者を含めて多角化という。(1)主製品とともに副産物や結合製品をもあわせて一企業で生産する集中型多角化(例、コークスとガス)。(2)同一生産段階にあって、技術的、市場的のいずれか、もしくは双方に関連性のある製品を一企業が生産する水平型多角化(例、カメラとフィルム)。(3)生産段階が前後関係にある製品を一企業が生産する垂直型多角化(例、鉄鋼と造船)。多角化はまた、その動機によって、企業成長を目ざす積極的多角化、人間・情報・マーケティング能力・研究開発成果等を含む既存資源の活用を図る消極的多角化、危険分散・陳腐化防止のための防衛的多角化に三分することができる。
[森本三男]
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…単に多角化ということもある。なお,いくつかの事業の経営を幅広く行う企業の行き方を多角経営という。アメリカの経営学者アンゾフH.I.Ansoffによれば,多角化戦略は次の四つに分かれる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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