日本歴史地名大系 「西上遺跡」の解説 西上遺跡にしうえいせき 東京都:昭島市中神村西上遺跡[現在地名]昭島市中神町一丁目多摩川北岸の青柳段丘上、標高約九〇メートルに位置する縄文時代と平安時代の集落遺跡。段丘崖にはかつて湧水があり、この水が利用されたものと思われる。発掘調査は昭和四三年(一九六八)以来八次にわたり実施された。縄文時代の集落は中期勝坂式期のほぼ単純集落で、勝坂式期を通じての土器が出土し、編年研究上の意義がある。竪穴住居跡一八軒・集石土坑一六基などが発見されているが、調査が部分的のため集落構造は明らかになっていない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by