西両替所跡
にしりようがえしよあと
[現在地名]中区丸の内三丁目
藩の御用両替所。当所の運営にあたる平田新六家、すなわち西平田は東平田の平田惣助家と並んで平田所を形造った。特権町人の一つに数えられる(平田職調)。西平田の祖高橋庄右衛門は清須の本町に居住していたが、一説には慶長一〇年(一六〇五)名古屋の京町に進出し、元和元年(一六一五)または同九年両替町へ転居した。用務は金銀の鑑別・包装、新旧貨幣の交換などで、東平田と変わらない(府城志)。
藩政後期に至り、西平田の家運は衰退。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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