西丸いさ子(読み)サイマル イサコ

20世紀日本人名事典 「西丸いさ子」の解説

西丸 いさ子
サイマル イサコ

明治〜昭和期の日本画家 島崎藤村の姪。



生年
明治20(1887)年

没年
昭和46(1971)年10月12日

出生地
東京

旧姓(旧名)
島崎

別名
号=小園

学歴〔年〕
日本女学校卒

経歴
小説家・島崎藤村の兄・島崎秀雄の娘として生まれる。藤村の紹介で閨秀画家の野口小蘋に入門し、日本画を学ぶ。明治42年に西丸哲三と結婚したのちも絵画の制作に邁進。昭和10年に開かれた彼女の個展では、藤村が推薦文を寄せて話題となった。その子・島崎敏樹は精神医学者に、西丸震哉は食物生態学者となり、それぞれ名を成した。また、藤村の小説「家」のお俊のモデルとしても著名

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西丸いさ子」の解説

西丸いさ子 さいまる-いさこ

1887-1971 明治-昭和時代の日本画家。
明治20年生まれ。島崎藤村の姪(めい)。島崎敏樹,西丸震哉の母。12歳から野口小蘋(しょうひん)に師事する。明治42年西丸哲三と結婚。昭和10年画会をひらく。藤村の小説「家」のお俊のモデル。昭和46年10月12日死去。84歳。東京出身。旧姓は島崎。号は小園。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android