西南型農村(読み)せいなんがたのうそん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西南型農村」の意味・わかりやすい解説

西南型農村
せいなんがたのうそん

日本の農村構造の一形態で,東北型農村に対する。日本の農業地域区分については,農業地理学と農業経営学の分野を中心に発展してきたが,特に昭和恐慌後,農村経済更生計画運動を一つの契機として,地域的計画の一環としてなされてきた。一般的にいって,西南型農村は東北型農村に比べ進んだ地帯という内容を含んでいる。ただし,第2次世界大戦後の農地改革とその後の日本経済の高成長および技術革新によって,現在ではこの区分は規定当時ほどの的確さを失っている。また農村社会学では村落の社会構造の特質を示す類型としてこの概念が用いられている。東北型農村がかつての大規模地主制の村落であり,同族結合がより強力であるのに対し,西南型農村では小規模寄生地主の村落が多く,講組結合が支配的であるとされている。

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