西小川内村
にしおがわちむら
[現在地名]東脊振村大字松隈字小川内
背振山の南東部の山間に位置する。正保絵図に「西小河内村」の名がみえる。この村は筑前との国境にあたり、土地の人はその警備のため刀差しを許され、隠密の役を果したと伝えられる。明治期(一八六八―一九一二)まで木炭生産と天然氷製造、藍染の灰汁焼きを副業とした。
村内の山祇神社境内に県の天然記念物に指定されている大杉がある。大小三株の杉が根元で癒着し、根回り一三メートル半、高さ二七メートルに達する。推定樹齢七、八百年。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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