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隠密 おんみつ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

隠密
おんみつ

密偵で,忍 (しのび) の者,間者ともいう。南北朝時代から存在した。江戸時代においては隠目付,忍目付,庭番などと呼び,武士ではあったが身分は低かった。初め江戸幕府の隠密は伊賀者甲賀者を使っていたが,徳川吉宗は紀伊から連れてきた広敷伊賀者を使用して諸大名の動静を探らせた。

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デジタル大辞泉の解説

いん‐みつ【隠密】

[名・形動]おんみつ(隠密)1」に同じ。

おん‐みつ【隠密】

[名・形動]
人に悟られないように隠して事を行うこと。また、そのさま。いんみつ。「隠密に事を運ぶ」
戦国時代から近世にかけて、情報活動に従った下級武士。幕府や各藩に属し、スパイ活動を行った。間者(かんじゃ)。忍びの者

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百科事典マイペディアの解説

隠密【おんみつ】

主君などの密命を帯びて探索に従事した下級武士。南北朝時代にはあらわれ,戦国時代には甲賀者(こうがもの),伊賀者(いがもの)が知られる。江戸時代,幕府では徒目付(かちめつけ),小人目付(こびとめつけ),中間目付(ちゅうげんめつけ),御庭番(おにわばん)などがこれに当たり,幕末で約240名いた。
→関連項目忍術

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世界大百科事典 第2版の解説

おんみつ【隠密】

主家などの密旨をおびて探索に従事する者をいう。忍者,間者。はやくも南北朝時代に姿をあらわすが,その活躍の盛んになるのは戦国時代からである。甲賀者伊賀者が有名である。江戸時代に入ると,幕府,諸藩は隠密を用いて諸方面にわたる情報収集につとめたが,彼らはいずれも軽い身分の者であった。幕府には目付の指揮下に徒(かち)目付,小人(こびと)目付があって表裏の活動をし,また将軍以下老中,若年寄,側衆,大目付,目付などの命をうけて探索に従事した者に御庭番があった。

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大辞林 第三版の解説

いんみつ【隠密】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
おんみつ(隠密) 」に同じ。 「其跡甚だ-なるも/明六雑誌 26

おんみつ【隠密】

( 名 )
江戸時代、将軍・老中・目付・若年寄などの命を受け、諸大名や市中の動静を探る軽い身分の武士。南北朝時代からあった。
( 形動 ) [文] ナリ 
表立たないように事を行うさま。 「 -行動」 「 -に事を運ぶ」 「 -裏に作戦を開始する」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

隠密
おんみつ

江戸時代の探偵吏の総称。幕府の隠密には、初め伊賀者や甲賀者が使われたが、8代将軍徳川吉宗(よしむね)は紀州から連れてきた御広敷伊賀者(おひろしきいがもの)を改編して御庭番(おにわばん)とし、将軍直属の諜報(ちょうほう)機関に据えた。このほか目付(めつけ)の下僚である小人(こびと)目付や徒士(かち)目付なども、密命を受けて全国に飛び、市井に入り込んで情報の収集にあたった。『幕末風聞探索書』(全3巻・雄山閣出版)には、井伊大老のもとへ京都、水戸をはじめ各地に派遣された探索方からの624通にも上る報告が載っている。[渡邉一郎]

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世界大百科事典内の隠密の言及

【御庭番】より

…江戸幕府の職名。1716年(享保1)徳川吉宗の8代将軍襲職のとき,紀州家から薬込役16人と馬口之者1人を幕府にともない,彼らを〈御庭番家筋〉と定めて隠密御用に用いたのがはじまりである。のち分家が生じて26家となり,その後22家となって幕末にいたった。…

【探索書】より

…1858年(安政5)安政の大獄のとき京都町奉行が京都の公家や水戸藩邸,さらに水戸藩内にも密偵を送ってその動向を所司代に報告し,71年(明治4)太政官正院監部課が探偵を派遣して反政府的動向を調査したときこの名の報告書が作られた。1627年(寛永4)甲賀の隠密が四国,北九州を偵察した報告書の書名〈讃岐伊予土佐阿波探索書〉〈筑前筑後肥前肥後探索書〉は後人の命名。【金井 円】。…

【忍術】より

…そのほか速歩の術,結印と呪文などその技法は多岐にわたる。流派は伊賀流,甲賀流をはじめ武田流,戸隠流,紀州流,楠流など各地に多数あり,その呼称も,忍(しのび),かまり,すっぱ,間諜,乱波(らつぱ),隠密など,地域や流派によりさまざまであった。【中林 信二】。…

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