朝日日本歴史人物事典 「西村彦兵衛」の解説
西村彦兵衛
生年:享保4(1719)
江戸中期の象彦を屋号とする京の漆器商。名は宗忠。江州(滋賀県)小浜村の出身で,京に出て象牙屋に奉公し漆技を修得して彦兵衛を名乗る。のちに主家の跡を継ぎ象牙屋彦兵衛と称した。3代彦兵衛延成(1774~1832)のとき,扁額に普賢菩薩乗象図を蒔絵して菩提寺に納めたところから「象彦」と称される。その後,子孫が業を継ぎ,平成期に9代を数える。<参考文献>『京漆器 近代の美と伝統』
(内田篤呉)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報