西牟田本村(読み)にしむたほんむら

日本歴史地名大系 「西牟田本村」の解説

西牟田本村
にしむたほんむら

[現在地名]三潴町西牟田

筑後平野のほぼ中央、やま川とひろ川に挟まれた長峰ながみね筋の洪積台地(八女丘陵の西端部)にある。西は田川たがわ村、東は西古賀にしこが村、南は寛元寺かんげんじ村。中世から近世初期まで一帯西牟田村と称した。天正一五年(一五八七)七月一八日の大善寺寺社領分注文(歴世古文書)には西牟田内に「一所三段灯油免」「一所三段」がみえる。同年九月二日、薦野掃部介が西牟田のうち侍島七〇町七反の代官職に任じられた(「立花統虎代官職預ケ状」薦野家譜)。文禄四年(一五九五)の知行方目録では「西むた村」として高三千七三五石余。慶長一二年(一六〇七)当村から逃散した百姓が戻るよう勧告されている(同年四月一八日「荒川勢兵衛・清水権兵衛連署状」歴世古文書)。「寛文朱印留」に西牟田本村とある。本高は一千一二一石余(元禄国絵図)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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