朝日日本歴史人物事典 「西谷さく」の解説
西谷さく
生年:天保13.2(1842)
江戸後期,『さく女日記』の筆者。河内古市村(羽曳野市)生まれ。平右衛門とあいの長女。18世紀後半,急成長した在郷商人であり所持高90石の地主でもあった西谷家は,当時両親とさくと妹の4人家族で,父が病臥したため,塩,肥料,雑穀などを扱うことから,小作に出した土地管理のことまでさくの肩にかかった。こうした家業への着手が日記執筆の背景となっている。<著作>「さく女日記」(『羽曳野市史』5巻)
(菅野則子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報