西馬場村(読み)にしばばむら

日本歴史地名大系 「西馬場村」の解説

西馬場村
にしばばむら

[現在地名]鹿西町西馬場

かみ村の北東にあり、北東は良川よしかわ(現鳥屋町)、東は東馬場村(現鹿島町)。「にしばんば」ともよんだ。眉丈びじよう山麓に沿って西往来が通り、南流する長曾ながそ川東岸の平野部に沖馬場おきばばがある。承久三年(一二二一)九月六日の能登国田数注文に「馬庭村」とみえ、公田数六町一段八(もとは一六町六段八)とある。現在の西馬場・東馬場に比定される。大永六年(一五二六)一〇月書写の気多社年貢米銭納帳(気多神社文書)によれば、西馬場・東馬場の両所から気多社に課役を負担していたのが知られ、西馬場は坪の内が請人で一貫七二五文、東馬場は「くほた」が二六〇文をそれぞれ納め、社領のうちでは他人知行分に区分されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android