最新 地学事典 「見掛けの傾斜」の解説
みかけのけいしゃ
見掛けの傾斜
apparent dip
(1)地層の走向に対して直角でない方向の断面に現れる傾斜(角)。これに対し,走向に直角な断面に示される傾斜(最大傾斜角)を,真の傾斜(true dip)と特に称することがある。真の傾斜をδ,真の傾斜の方向とθの角度で交わる断面での見かけの傾斜をδ′とすれば,tanδ′=tanδ・cosθ。見かけの傾斜を求めることは,地質断面図を描く場合などには常に必要になるが,ふつうは,そのための共点図表や共線図表が利用される。
(2)水平方向に対して高さが誇張された断面図・空中写真でみられる傾斜も,見かけの傾斜と呼ばれる。
執筆者:山田 一雄・衣笠 善博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

