視線入力読み取り装置(読み)しせんにゅうりょくよみとりそうち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「視線入力読み取り装置」の意味・わかりやすい解説

視線入力読み取り装置
しせんにゅうりょくよみとりそうち

視線の動きに従って電子機器に入力する装置。使用者は、眼鏡をかけてモニター画面に映し出されたキーボードへ視線を向けるだけで、コンピュータを操作したり、ワープロなどへの文字入力ができる。誤りなく画面上のキーボードを指示できるように、モニター画面の両側につけた2台のカメラで撮影した眼鏡像で顔の向きと目の位置とを計測し、さらに、目に弱赤外線を当てて網膜角膜の反射光を画面下の赤外線カメラでとらえて視線の方向を確定している。使用される赤外線は自然光よりいくぶん強い程度で人体には影響はない。視線によってしか意志を伝えられない患者や作業員用に、またテレビ会議で視線で指名するなどの用途がある。このほかに音声を文字(翻訳)に変えて表示する機能をあわせもった眼鏡も開発されている。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む