親任(読み)シンニン

精選版 日本国語大辞典 「親任」の意味・読み・例文・類語

しん‐にん【親任】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目下の者を親しく用いて事をまかせること。
    1. [初出の実例]「親分のきらうものを処理する子分というものはいつも親任されるものである」(出典:ブラリひょうたん(1950)〈高田保〉穿鑿心持)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐朱穆伝〕
  3. 旧制で、天皇が親署によってある官職を任命すること。
  4. しんにんかん(親任官)」の略。
    1. [初出の実例]「枢密院の議長副議長顧問官は親任、書記官長は勅任」(出典:枢密院官制及事務規程(明治二一年)(1888)官制・三条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android