観ずる(読み)カンズル

デジタル大辞泉 「観ずる」の意味・読み・例文・類語

かん・ずる〔クワンずる〕【観ずる】

[動サ変][文]くゎん・ず[サ変]
心に思い浮かべて静かに観察する。「改めて世界情勢を―・ずるに」
思いめぐらして物の真理本質を悟る。観念する。「人生を無常と―・ずる」

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精選版 日本国語大辞典 「観ずる」の意味・読み・例文・類語

かん‐・ずるクヮン‥【観】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]くゎん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 仏語。心静かに対象を観察し、真実を悟る。
    1. [初出の実例]「観花蔵於心海、念実相於眉山」(出典性霊集‐二(835頃)沙門勝道歴山水瑩玄珠碑)
    2. 「閑かに生死無常の哀傷を観じ給て」(出典:延慶本平家(1309‐10)二中)
  3. よくよく考える。心深く思い見る。
    1. [初出の実例]「わが身をくんじて思ふやう」(出典:御伽草子物くさ太郎(室町末))

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