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観測の理論 かんそくのりろんtheory of measurement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

観測の理論
かんそくのりろん
theory of measurement

量子力学における観測の意味をめぐる理論。巨視的現象を扱う古典物理学では,測定による影響を原理的にいくらでも小さくできるのに対し,量子力学における測定は,観測行為そのものによって生じる影響を本質的に含んでしまう。量子力学の論理自体にかかわる観測の問題は,その初期からあらゆる物理学者を巻き込み,今日でも完全な解決はなされていない。正確ではないと考えられているが,デンマークの理論物理学者ニールス・ボーアによる最も古典的な観測の理論は,微視的対象である被測定量と巨視的物体である測定装置の間に制御不可能な相互作用が働いて,結局は測定が実現できるとするものである。アメリカ合衆国の数学者ジョン・フォン・ノイマン,オーストリアの理論物理学者エルウィン・シュレーディンガー,アメリカの理論物理学者ユージン・P.ウィグナーなどが,それぞれ観測の理論を提唱しているが,いずれも一長一短で万人を納得させる説ではない(→シュレーディンガーの猫)。

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