観滝寺(読み)かんりゆうじ

日本歴史地名大系 「観滝寺」の解説

観滝寺
かんりゆうじ

[現在地名]福知山市字榎原 口榎原

むろ(滝山)の西麓にある。滝山観音院と号し、高野山真言宗。本尊十一面観音。

草創については不詳だが、寺伝は養老年中(七一七―七二四)法道仙人開基という。また当寺の縁起によれば、滝山の峰に鉦鼓の音をきいた法道仙人が岩上に光明を放つ巨大な朴樹のもとに鉦鼓を見つけ、坐禅すること七日、結願の夜千手観音菩薩が出現して、この木で我が像を作り堂宇を築き衆生を済度せよと告げた。仙人は告げに従い、寺を建立、この山を鉦鼓山とよび、寺を滝山観滝寺と号したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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