観門(読み)かんもん

精選版 日本国語大辞典 「観門」の意味・読み・例文・類語

かん‐もんクヮン‥【観門】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 観法のこと。天台宗では、教観二門といい、教門教理究明、観法をその実践とする。
    1. [初出の実例]「我らが往生の業勧門(クヮンモン)につきて打ち聞くこそやすき様なれど」(出典:発心集(1216頃か)七)
  3. 浄土宗西山派で行観弘(ぐ)の三門の一つ。彌陀本願を自らの智慧によって知ろうとするもの。これに対して、行門は自力修行によって悟ろうとするもの。弘願門は彌陀の本願によって救われていこうとするもの。〔観門要義鈔‐一〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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