20世紀日本人名事典 「角谷一圭」の解説
角谷 一圭
カクタニ イッケイ
昭和・平成期の金工家
- 生年
- 明治37(1904)年10月12日
- 没年
- 平成11(1999)年1月14日
- 出生地
- 大阪府大阪市
- 本名
- 角谷 辰治郎
- 主な受賞名〔年〕
- 大阪府芸術祭賞〔昭和33年〕,布施市文化功労賞(第1回)〔昭和33年〕,日本伝統工芸展高松宮総裁賞(第5回)〔昭和33年〕「海老釜」,日本伝統工芸展朝日新聞社賞(第8回)〔昭和36年〕
- 経歴
- 大正6年釜師の父角谷巳之助より茶の湯釜の制作技法を修得。その後、大国藤兵衛、香取秀真より茶釜、鋳金全般を学んだ他、細見古香庵からも影響を受けた。終戦直後、世に出回った名釜修理、修復に携わり、茶釜の形態、地紋などを調査、その成果をもとに筑前芦屋系の茶釜を範とした。昭和37年日本伝統工芸展鑑査員。48年伊勢神宮式年遷宮神宝鏡を制作。53年人間国宝。著書に「釜師―茶の湯釜のできるまで」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報