角質化(読み)カクシツカ

  • かくしつか ‥クヮ
  • かくしつか〔クワ〕

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

脊椎(せきつい)動物の上皮細胞内でケラチンとよばれる硬タンパク質が生成沈着すること。角化ともいう。上皮の基底細胞の分裂によって生じた娘(じょう)細胞が体外側へ移動しつつケラチンを蓄積し、表側に達して死ぬまでに多量のケラチンがつくられている。このケラチンはそのまま上皮を層状に覆い、上皮の機械的保護の役を果たす。脊椎動物の体表の構造物である毛、髪、鳥の羽毛、爬虫(はちゅう)類の鱗(うろこ)などは角質化の特別な形としてつくられる。

[竹内重夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 脊椎動物の表皮が角質を多く含む組織に変化すること。皮膚細胞にケラチンが沈着して生じ、細胞は死んで堅くなる。角化。

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世界大百科事典内の角質化の言及

【角質】より

…また,いぼ状の皮膚病変の多くは角質産生異常によるものである。
[角質化keratinization(cornification)]
 陸生脊椎動物では,表皮の最深層(胚芽層)で新しい細胞層が発生するにつれて,それより古い細胞層はしだいに表面近くへ浮かび上がるとともにケラチンが沈着し,やがて死組織である角質となる。この過程を角質化(または角化)という。…

【皮膚】より

…軟骨魚類や原始的な硬骨魚類では,表皮の上皮細胞と真皮乳頭の間葉細胞によって,エナメル質と象牙質をもつうろこが形成されるが,進化した硬骨魚類では(図2),真皮中に存在する骨片だけのうろこに変化している。 水生両生類は魚類とほぼ同様な皮膚をもつが,陸生両生類や爬虫類では表皮の表層部が角質化し,表皮が角質層と胚芽層に区別されるようになる。角質層は体内の水分保持のために発達したものであるが,両生類(図3)では薄く,真皮中に陥入した多細胞腺の分泌物が体表を保護している。…

※「角質化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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