言ひ扱ふ(読み)イイアツカウ

デジタル大辞泉 「言ひ扱ふ」の意味・読み・例文・類語

いい‐あつか・う〔いひあつかふ〕【言ひ扱ふ】

[動ハ四]
あれこれとうわさする。とりざたする。
「聞く人あさましき事なりとぞ―・ひける」〈今昔・二六・二三
助言を与えたりして、世話をする。
「かの遺言はたがへじと思ひ給へて、ただかく―・ひはべるなり」〈夕霧

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言ひ扱ふ」の意味・読み・例文・類語

いい‐あつか・ういひあつかふ【言扱】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
  2. あれこれとうわさをする。話の種にする。取り沙汰する。言い立てる。
    1. [初出の実例]「あさましう、かかるなからひには、いかでとこそ人は思ひたれなどいひあつかふは聞くらんかし」(出典:枕草子(10C終)二六六)
  3. いろいろと言葉をかけて世話をする。
    1. [初出の実例]「かの遺言はたがへじと思ひ給へて、ただかくいひあつかひはべるなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)

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