言付(読み)いいつけ

精選版 日本国語大辞典 「言付」の意味・読み・例文・類語

いい‐つけいひ‥【言付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目下の者などに対する命令指示
    1. [初出の実例]「床の下には色々の鬼ども、〈略〉云付(いヒつケ)をぞ待居たり」(出典地蔵菩薩霊験記(16C後)七)
  3. 昔から言われてきている習慣。言い習わし。
    1. [初出の実例]「出家せられつれば禅閤と云と云説あり。是は日本の云つけであらうぞ」(出典:史記抄(1477)三)
  4. 告げ口密告
    1. [初出の実例]「オイ、稲垣君、〈略〉今、細君が愁訴(イヒツケ)に来たぜ」(出典:家(1910‐11)〈島崎藤村〉上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android