言付(読み)いいつけ

精選版 日本国語大辞典 「言付」の意味・読み・例文・類語

いい‐つけいひ‥【言付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目下の者などに対する命令指示
    1. [初出の実例]「床の下には色々の鬼ども、〈略〉云付(いヒつケ)をぞ待居たり」(出典地蔵菩薩霊験記(16C後)七)
  3. 昔から言われてきている習慣。言い習わし。
    1. [初出の実例]「出家せられつれば禅閤と云と云説あり。是は日本の云つけであらうぞ」(出典:史記抄(1477)三)
  4. 告げ口密告
    1. [初出の実例]「オイ、稲垣君、〈略〉今、細君が愁訴(イヒツケ)に来たぜ」(出典:家(1910‐11)〈島崎藤村〉上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android