言習わす(読み)イイナラワス

デジタル大辞泉 「言習わす」の意味・読み・例文・類語

いい‐ならわ・す〔いひならはす〕【言(い)習わす】

[動サ五(四)]
世間慣習として言う。「業界で―・してきた符丁
口癖に言う。
「十七才なれども、子細あって十六才と―・してあり」〈人・英対暖語・初〉

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精選版 日本国語大辞典 「言習わす」の意味・読み・例文・類語

いい‐ならわ・すいひならはす【言習・言慣】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 世間で習慣的にそのように言う。言い伝えてくる。
    1. [初出の実例]「あだにはかなきことにいひならはしてあれど、夢こそあはれにいみじくおぼゆれ」(出典:無名草子(1198‐1202頃)夢)
    2. 「我等風情の者は、欲心にすまひするといひならはせり」(出典:曾我物語(南北朝頃)五)
  3. 口癖に言う。いつもそのように言う。
    1. [初出の実例]「妹娘は年十七才なれども、子細あって十六才と言(イヒ)ならはしてあり」(出典人情本・英対暖語(1838)初)

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