言語的思考(読み)げんごてきしこう(その他表記)verbal thinking

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「言語的思考」の意味・わかりやすい解説

言語的思考
げんごてきしこう
verbal thinking

言語を用いて営まれる思考。一般に思考が言語の助けをかりて営まれることは直観的に理解できるが,言語をもたないチンパンジーのような動物や言語未発達の幼児にも思考機能が認められること,成人の思考も言語以外の,たとえば視覚的イメージなどの助けをかりて行われることがあることも,わかってきている。これらを非言語的思考という。言語と思考の関連については,幼児で言語と思考とがどのような相関をもって発達するか,ある言語を話す人の思考がその言語の構造によってどのように規定を受けるかなど,今後の研究多くを待つ問題がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む