許状(読み)きょじょう

精選版 日本国語大辞典 「許状」の意味・読み・例文・類語

きょ‐じょう ‥ジャウ【許状】

〘名〙
① 一般には禁じられている事柄を特に許すことを認めた文書。また、願いを認めた文書。免許状許可証。〔文明本節用集(室町中)〕
※義残後覚(1596)五「関東北国・筑紫方より、兵法者許状を取って、此の崎へ来たる」
② 罪の許しを記した書状。ゆるし文。赦免状
※天理本狂言・八尾(室町末‐近世初)「『なにやらはなのさきへさしだすはなにものか』と云。『これはしゃばからのきょ状』と云」

ゆるし‐じょう ‥ジャウ【許状】

〘名〙
※財政経済史料‐八・官制・勘定所職制雑・天保一四年(1843)三月「廻国修行六部順礼等に罷出候もの〈略〉御代官領主地頭へ、願書前条之振合を以、許状相渡可申事」
② =ゆるしぶみ(許文)②〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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