許 世楷(読み)キョ・セイカイ(英語表記)Hsu Shih-kai

現代外国人名録2016 「許 世楷」の解説

許 世楷
キョ・セイカイ
Hsu Shih-kai

職業・肩書
国際政治学者 津田塾大学名誉教授 元台北駐日経済文化代表処代表(駐日台湾大使)

国籍
台湾

生年月日
1934年7月7日

出生地
彰化

専門
国際法学, 憲法学, 政治史(日本・東アジア政治外交史)

学歴
台湾大学法学部政治系〔1957年〕卒,早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了,東京大学大学院法学政治学研究科政治学(日本政治外交史)専攻〔1968年〕博士課程修了

学位
法学博士(東京大学)〔1968年〕

経歴
1959年日本に留学。’68年津田塾大学学芸学部講師、のち助教授、教授を歴任。’90〜92年には同大学附属国際関係研究所所長を兼任。この間、’60年東京で結成された台湾青年社(のち台湾青年独立連盟)に参加、機関誌「台湾青年」編集委員となり、台湾独立運動派として活動。国民党政権からパスポートを取り消され、強制送還危機にさらされながら投降の呼びかけにも屈せず独立運動を続け、’70年新成立の台湾独立連盟日本本部中央執行委員、’72年日本本部委員長、’81年同連盟総本部副主席を歴任。’87年台湾独立建国連盟に改称し、同総本部主席(’91年まで)に就任、同年12月台湾共和国憲法草案を起草し「民主時代」誌に発表。国民党政権の軟化で’92年連盟総本部中央委員会が初めて台湾で開催されたのを機に33年ぶりに一時帰国した。’93年6月帰台、12月民進党に入党。その後、静宜大学教授、台湾文化学院院長、台湾憲政研究センター委員長などを経て、2004年7月台北駐日経済文化代表処代表(駐日大使に相当)に就任。2008年7月任期を終え、帰国。著書に「日本統治下の台湾―抵抗と弾圧」「台湾新憲法論」(台湾)、共編著に「国際関係論基礎研究」、共著に「日本政治裁判記録」(全5巻)、「日本内閣史録」(全6巻)などがある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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