詠懐(読み)エイカイ

デジタル大辞泉 「詠懐」の意味・読み・例文・類語

えい‐かい〔‐クワイ〕【詠懐】

心に思うことを詩歌にして表すこと。また、その詩歌。

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精選版 日本国語大辞典 「詠懐」の意味・読み・例文・類語

えい‐かい‥クヮイ【詠懐】

  1. 〘 名詞 〙 心に思う事柄を詩歌に詠むこと。また、その詩歌。
    1. [初出の実例]「詠懐者、有其懐抱之事上レ興、是也」(出典文鏡秘府論(809‐820頃)南・論文意)
    2. [その他の文献]〔晉書‐阮籍伝〕

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普及版 字通 「詠懐」の読み・字形・画数・意味

【詠懐】えいかい(くわい)

思いをうたう。〔詩品、上〕(晋歩兵阮籍)詠懷の作は、以て性靈を陶し、幽思を發すべし。言は耳目に在りて、の表に寄す。

字通「詠」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の詠懐の言及

【阮籍】より

…司馬氏の簒奪(さんだつ)が進められる魏末の恐怖政治下にあって,目覚めた意識を持つ者としての苦悩をつぶさになめながら,韜晦(とうかい)した生きかたを貫き通した。五言詩の連作〈詠懐〉82首は,屈折した哲学的思弁をまじえつつ,折々の胸中の思いを吐露した作品で,詩型としてなお歴史の浅い五言詩に深い思想性をもたらした功績は大きい。のちの陶潜(淵明)や李白らの文学にも影響を及ぼしている。…

※「詠懐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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