デジタル大辞泉 「耳目」の意味・読み・例文・類語 じ‐もく【耳目】 1 耳と目。聞くことと見ること。見聞。「耳目を広める」「耳目に触れる」2 多くの人々の注意。「世間の耳目を集める」3 ある人の目や耳となって、仕事を助けること。また、その人。「長官の耳目となって働く」[類語]経験・体験・見聞・洗礼・苦汁・苦杯・見聞き・追体験・遍歴・場数を踏む じ‐ぼく【耳目】 ⇒じもく(耳目) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「耳目」の意味・読み・例文・類語 じ‐もく【耳目】 〘 名詞 〙① 耳と目。[初出の実例]「昨日述二短懐一、今朝汙二耳目一」(出典:万葉集(8C後)一七・三九七三・題詞)「心は耳目手足の能なけれども、よく耳目手足を下知して尊きがごとくに候」(出典:集義和書(1676頃)一)[その他の文献]〔春秋左伝‐成公二年〕② 聞くことと見ること。見聞。[初出の実例]「妙舞清歌之悦二耳目一、綺肴玉饌之堆二杯盤一」(出典:本朝文粋(1060頃)八・因流泛酒詩序〈大江匡衡〉)「いまだ耳目(ジモク)を経ざる所は、こころもこれをしるによしなし」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)残)③ (耳、目となって)人を補佐すること。また、その人。[初出の実例]「すなはち家老耳目(ジモク)の臣召あつめられ、将軍御帰洛の儀評議せられけるが」(出典:信長記(1622)一下) じ‐ぼく【耳目】 〘 名詞 〙① =じもく(耳目)①[初出の実例]「しほくの及ぶ所、こくちんに遑あらず」(出典:曾我物語(南北朝頃)四)「耳目(ジボク)の聰明、四肢の恭重、行住坐臥の法則、皆孝徳愛敬の感通ならざるはなし」(出典:翁問答(1650)上)② =じもく(耳目)③[初出の実例]「さしも爪牙(さうげ)耳目(ジボク)の武臣たりしかば」(出典:太平記(14C後)三三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「耳目」の読み・字形・画数・意味 【耳目】じもく 耳と目。外界のことを知るべき方法。〔礼記、仲尼燕居〕(も)し禮無くんば、則ち手錯(お)く無く、耳目加ふる無し。字通「耳」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報