詰合う(読み)ツメアウ

デジタル大辞泉 「詰合う」の意味・読み・例文・類語

つめ‐あ・う〔‐あふ〕【詰(め)合う】

[動ワ五(ハ四)]
乗り物などで、互いにすきまを詰める。「―・って座席にかける」
同じ所に出勤している。同じ場所に集まっている。
「―・ひ居りし我々ども」〈伎・上野初花
論じ合って互いに詰め寄る。
「『せいよ』『して見せう』と―・ふ」〈伎・幼稚子敵討

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精選版 日本国語大辞典 「詰合う」の意味・読み・例文・類語

つめ‐あ・う‥あふ【詰合】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 同じ場所に集まる。ともに同じところに出仕する。
    1. [初出の実例]「詰合(ツメア)ひ居りし我々共」(出典歌舞伎天衣紛上野初花河内山)(1881)三幕)
  3. 相手を互いにせめ合う。互いに接近して激しく戦う。また、論じ合って互いに詰めよる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. 乗物の中などで、なるべく多勢が入るように、身のまわりのすきまを少なくするようにする。
    1. [初出の実例]「御ちいさきを御痛はり、先へ御つめあひ、随分神妙になされ下さるべく候」(出典:前訓(1773)上)

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