(読み)たらし

精選版 日本国語大辞典 「誑」の意味・読み・例文・類語

たらし【誑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「たらす(誑)」の連用形名詞化 ) だますこと。また、その人。詐欺師。〔杜詩続翠抄(1439頃)〕
    1. [初出の実例]「あのたらしが、やるまひぞやるまひぞ」(出典:虎明本狂言・入間川(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「誑」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] キョウ(キャウ)
[字訓] あざむく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は狂(きょう)。〔説文三上に「欺くなり」という。狂は狂枉のことであるから、これを以て人を欺くをいう。

[訓義]
1. あざむく。
2. たぶらかす、まどわす。

[古辞書の訓]
名義抄〕誑 タブロカス・アザムク・ヲサム・イツハル・アヤマツ・マドフ

[熟語]
誑欺誑幻誑語誑詐誑事誑誕・誑誑妄誑誘誑曜・誑誑耀誑乱・誑惑
[下接語]
患誑・欺誑・譎誑・調誑

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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