精選版 日本国語大辞典 「誑」の意味・読み・例文・類語
たぶらか・す【誑】
〘他サ五(四)〙 (「たぶろかす」の変化した語) うまいことを言ったり、ごまかしたり、あやしい手段を用いたりして人をだます。あざむく。たむらかす。たぼろかす。たぼらかす。たぶらす。
※観智院本三宝絵(984)中「公家に讒して、是は世を狂(タフラ)かすあしき物なり。国のためにあしかるべしと申」
たぶろか・す【誑】
※天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃)「但に凡庸を誑(タフロカシ)炫(おふな)かすのみに非ず」
たらし【誑】
※虎明本狂言・入間川(室町末‐近世初)「あのたらしが、やるまひぞやるまひぞ」
たぼらか・す【誑】
〘他サ四〙 「たぶらかす(誑)」の変化した語。
※日蓮遺文‐主師親御書(1255)「無明の酒にたぼらかされて」
たぶら・す【誑】
〘他サ四〙 =たぶらかす(誑)〔法華経音訓(1386)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報