誥(漢字)

普及版 字通 「誥(漢字)」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] コウカウ
[字訓] つげる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(告)(こく)。(浩)・(皓)(こう)の声がある。は神に告げて祈る意。〔説文〕三上に「ぐるなり」とあり、誥とは上より下に告げることをいう。〔書、酒誥〕「王、小子・正・事に誥す」、〔書、召誥〕「庶殷と乃(なんぢ)の事とに誥す」など、みな誥命の意である。

[訓義]
1. つげる、下につげる、命ずる、教える、そのことば、その文。
2. 王命、その文体
3. 教え治める。

[古辞書の訓]
名義抄〕誥 ツグ・カムカフ・ツツシム・ツカフ・アラハス 〔字鏡集〕誥 モトム・ヒソム・ツグ・シハム・ツカフ・カラカフ・カコツ・ツツシム・アラハス

[語系]
誥・kukは同声。祝詞を木の枝につけて神前に捧げる形で、神に告げ祈る意。それに対して神意が示されることを誥という。その神告を以て下に伝えるので、転じて詔誥教命の類をいう。

[熟語]
誥戒誥誡・誥教誥告誥誓誥勅・誥・誥命
[下接語]
雅誥・訓誥・申誥・真誥・親誥・制誥・誓誥・大誥・典誥・論誥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android