説書(読み)せつしよ(その他表記)shuo-shu

普及版 字通 「説書」の読み・字形・画数・意味

【説書】せつしよ

わが国の講談の類。〔通俗編、俳優、説書〕武林事に、百戲、小を名づけて雄辯と爲す。按ずるに、今俗に之れを書と謂ふ。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「説書」の意味・わかりやすい解説

説書
せっしょ
shuo-shu

中国民間文芸一つで,語り物の総称。唐代の寺院で行われた俗講がその成立の始めとされ,庶民生活の向上した宋,元代では,説話人という職業的芸人が常設小屋で演じるようになり,また口語小説発生の母体となった。

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世界大百科事典(旧版)内の説書の言及

【説話】より

… 宋代の説話,とくに小説と講史書は,元代以降の小説の発展の母体となったもので,文学史上,重要な意味をもつ。またその話芸としての側面は,現代にまで受け継がれているが,現在一般には説話の名称は用いられず,〈説書〉といわれている。【村松 暎】。…

※「説書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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