日本大百科全書(ニッポニカ) 「諏訪瀬島」の意味・わかりやすい解説
諏訪瀬島
すわのせじま
「諏訪之瀬島」とも書く。鹿児島県吐噶喇(とから)列島中部にあり、鹿児島郡十島村(としまむら)に属する活火山島。長径(北北東―南南西)約8キロメートルの長円形で、面積27.66平方キロメートル。霧島火山帯の安山岩質成層火山。中央部にある最高峰の御岳(おたけ)(799メートル)の二火口は有史以後もしばしば噴火し、再三溶岩流も発生している。最古の1813年(文化10)の大噴火では全島民が退去し、約60年間無人島。ストロンボリ式噴火が特徴で、新火口は1949年(昭和24)から断続的に噴火中。水田はなく、サツマイモ、陸稲などの自給農業と和牛を飼育。村役場がある鹿児島市から定期船がある。電力は火力発電で常時供給されている。人口52(2009)。
[諏訪 彰]