諸岡比古神社(読み)もろおかひこじんじや

日本歴史地名大系 「諸岡比古神社」の解説

諸岡比古神社
もろおかひこじんじや

[現在地名]門前町道下

はつヶ川河口平地の道下とうげ集落の東奥に鎮座かな川が当社西を流れる。旧郷社。金川かなかわさまとも称する。祭神天日鷲命・岩城別命・三筒男命・天照大神・豊受大神・国狭槌命・大国主命・神功皇后・大山祇命。「延喜式」神名帳に載る鳳至郡の「石瀬イハセ比古神社」、羽咋はくい郡の「諸岡モロヲカ比古神社」に比定する説がある。なお石瀬比古いわせひこ神社は現輪島市町野まちの町の同名社に比定する説もある。

貞享二年寺社由緒書上に道下村明神社とみえ、櫛比くしひ八ヶ(郷)大社鉄河かなかわ(金川)宮・石瀬比古神社と称したとある。鉄川宮別当寺の鉄川寺について、永禄三年(一五六〇)二月二日の鉄川寺衆徒訴状(宝泉寺文書)によれば、「櫛比庄鉄川宮」は行基開闢の霊地で、以来諸祭礼も門中の二又川平等ふたまたがわびようどう寺・道下善光ぜんこう寺・阿岸千体あぎしせんたい寺が寺役として負担し勤仕してきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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