諸木野村(読み)もろきのむら

日本歴史地名大系 「諸木野村」の解説

諸木野村
もろきのむら

[現在地名]榛原町大字諸木野

内牧うちまき川支流諸木野川発源地に立地する山村。三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に「諸木野開 十貫文 安位寺(経覚)殿 文明十七年注進赤埴庄ノ内の開也」とある。中世、諸木野弥三郎一族が城塁を構えた(宇陀郡史料、多芸録)。慶長郷帳の村高七一・六五石。慶長六年(一六〇一)松山藩(福島高晴)領。元禄八年(一六九五)幕府領元禄検地により村高は一〇二・八六七石となる。

なお伊勢本いせほん街道当村を東西に走っている。すなわち長谷寺から萩原はぎはら村を経て諸木野より石割いしわり峠を越え、田口たぐち村・黒岩くろいわ(現室生村)山粕やまがす(現曾爾村)から鞍取くらとり坂を経て桃俣もものまた村・土屋原つちやはら村・菅野すがの村・神末こうずえ(現御杖村)経由、伊勢一志郡に出る道である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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