デジタル大辞泉 「諸矢」の意味・読み・例文・類語 もろ‐や【▽諸矢】 1 対ついになった2本の矢。初めに射る甲矢はやと、あとに射る乙矢おとや。一手ひとて矢。→片矢かたや「―をたばさみて的に向かふ」〈徒然・九二〉2 矢で的を、みな射当てること。「ひき連れて帰るを見れば梓弓―はいとど嬉しかりける」〈栄花・歌合〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「諸矢」の意味・読み・例文・類語 もろ‐や【諸矢】 〘 名詞 〙① 対になった二本の矢。初めに射る甲矢(はや)と、後に射る乙矢(おとや)。一手矢。[初出の実例]「今日よりは子の日の松と梓弓もろやに千代をかけてひかなん」(出典:栄花物語(1028‐92頃)殿上の花見)② ( ━する ) 数本の矢で的を射て、みな当てること。[初出の実例]「引く人もなしと思し梓弓今ぞ嬉しきもろやしつれば〈源順〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑春・一〇二九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例