諸輪村(読み)もろわむら

日本歴史地名大系 「諸輪村」の解説

諸輪村
もろわむら

[現在地名]東郷町諸輪・御岳みたけ白鳥しらとり北山台きたやまだい

北は米野木こめのき藤枝ふじえだ折戸おりど(現日進町)三村、西は和合わごう傍示本ほうじもとの両村、南と東は境川を間に三河国三好みよし(現西加茂郡三好町)などに隣接する。当村観音寺の聖観音像に「貞和三年」「両和」の墨書銘がある。名古屋城下の東南四里半に位置し、広さは東西二四〇間・南北四二〇間、北方から南下して境川に注ぐ諸川の流域水田が開け、その西方の丘陵下に集落が形成され、その南部を駿河街道が東西に走って三河に通じる(天保村絵図)

村の起源は、古墳や古窯跡の存在によってかなり早い時期と知られ、「寛文覚書」には鳴海庄諸輪村とあるが、古代から中世にかけては山田やまだ庄の一部と推定されている(東郷村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報