普及版 字通 「譎」の読み・字形・画数・意味


19画

[字音] ケツ・キツ
[字訓] いつわる・あざむく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(いつ・きつ)。〔説文〕三上に「詐なり。・梁には、天下欺(びうぎ)するを曰ひて譎と曰ふ」とみえる。〔方言、三〕に「涼州西南のには膠(かう)と曰ひ、關より東西には或いは譎と曰ひ、或いは膠と曰ふ。詐は語なり」とする。は矛(ほこ)を台座の上に樹てる形。これを立てて巡察を試みることを(いつ)・正という。仰々しく飾って威を示すので、権詐欺の意を生じたのであろう。

[訓義]
1. いつわる、あざむく。
2. かわる、ことなる。
3. そむく、たがう。
4. 遠まわしにさとす。
5. 決と通じ、わかつ、きめる。

[古辞書の訓]
名義抄〕譎 イツハル・アヤシ・アザムク・ウル

[熟語]
譎獪譎怪譎諫・譎譎奇・譎起譎偽譎欺譎誑・譎計・譎権譎功譎詐・譎術譎誕譎変譎謀譎罔譎略
[下接語]
怪譎譎・奇譎・譎・機譎・狂譎・権譎・狡譎・詐譎・辞譎・邪譎・誕譎・智譎・背譎・弁譎

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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