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護国女太平記 ごこくおんなたいへいき

世界大百科事典 第2版の解説

ごこくおんなたいへいき【護国女太平記】

江戸中期の実録体小説。筆者未詳(《甲子夜話》19巻には,赤穂浪士一件の際,播州へ隠密として遣わされた御小人目付とする)。成立年未詳(1717年(享保2)の序文をもつ書もあるが,内容の上では享保2年以降の事実を含んでいる)。15巻または20巻。いわゆる柳沢騒動の実録体小説中,もっとも成長をとげたもの。5代将軍徳川綱吉が柳沢吉保の子吉里をわが子と信じて,6代将軍にしようとしたのを,正室鷹司氏信子が夫綱吉を殺害,未然に防いで自害したのが書名の由来である。

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世界大百科事典内の護国女太平記の言及

【柳沢吉保】より

…04年(宝永1)には従来徳川一門にしか与えられたことがない甲斐15万石に封ぜられ,甲府城主となったが,09年綱吉が死去し,その甥家宣が6代将軍に就任すると,吉保は隠居して保山元養と号し,1714年駒込の別荘六義園で死去した。吉保の著しい栄進は将軍綱吉の異常なまでの寵愛によるものであったから,吉保は悪らつな策謀家であるとの風評が《護国女太平記》などによって広く流布しているが,彼はさほどの悪人ではなく,むしろ愚直なほど誠実に綱吉の意に従った側近であったといえよう。ただし藩主としてはかなり政治に心がけ,領民に慕われていたらしい。…

※「護国女太平記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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