日本歴史地名大系 「谷山町」の解説 谷山町たにやままち 兵庫県:出石郡出石町出石城下谷山町[現在地名]出石町下谷(しもたに)材木(ざいもく)町・伊木(いぎ)町の東に位置する武家町で、表谷山(おもてたにやま)町ともいった。城(しろ)山と入佐(いるさ)山に挟まれた地で、北は裏谷山(うらたにやま)町、東は新(しん)町に続き、谷山川が西流する。文化七年(一八一〇)の城下絵図などによると、谷山川の右岸に沿う東西路(欄干橋から楊枝谷川橋まで長さ二町五八間)の北側と、左岸に沿う東西路(伊木町境から吉祥寺前まで長さ二町五六間半)の南側に屋敷が並んでいた。なお右岸の道(出石・福知山道)は出石藩の参勤交代路で、京街道ともいった。文化年間の出石藩侍帳によると四〇〇石取の者一、二〇〇石取から三〇〇石取の者三、一〇〇石取から一五〇石取の者八(うち医師一)、一〇人扶持の者一が居を構えていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報