谷戸村
やとむら
[現在地名]大泉村谷戸
八ヶ岳南麓正面に位置し、東は西井出村、西は鳩川を境に白井沢村(現長坂町)、北西は小荒間村(現同上)。天文一七年(一五四八)九月六日前山城(現長野県佐久市)攻撃のため諏訪を立った武田勢は「矢戸御陣所」に泊まっている(高白斎記)。永禄四年(一五六一)の番帳の六一番に「なか坂の禰宜」とともに「矢との禰き」がみえ、慶長一三年(一六〇八)の番帳では、五八番に小淵沢(現小淵沢町)の禰宜とともに矢戸の禰宜があげられている。当地の諏訪明神社の禰宜と考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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