日本歴史地名大系 「谷村館」の解説 谷村館やむらやかた 山梨県:都留市谷村城下谷村館戦国期の郡内(ぐんない)領主小山田氏の居館。谷村の地名は屋村とも記される。小山田氏は戦国中期まで現金井の中津森(かないのなかつもり)館を居館としていた。「勝山記」天文元年(一五三二)条に「此年中屋村へ御越候て、新屋敷ヲ御立候」とあり、小山田越中守信有は享禄三年(一五三〇)の中津森館の焼失後、谷村に館を新築、以後谷村館は出羽守信有・信茂と三代五〇余年にわたる小山田氏郡内支配の本拠となった。天文二年に新館は早くも焼失、信有は同年に新築した甲府の屋敷に移住しているが(同書)、これは一時期的なもので、のち谷村館は再建されたと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by