豈図らん(読み)あにはからん

精選版 日本国語大辞典 「豈図らん」の意味・読み・例文・類語

あに【豈】 =図(はか)らん(や)[=図(はか)りきや]

(反語副詞「あに」に、動詞「はかる」、助動詞「む」、助詞「や」が付いたもの) 次に来る文で表現される事態が予想外の時に使う。
① (「…とは」「…と」「…ことを」などという表現を伴って) そんなことを予想しただろうか。
※枕(10C終)一六一「あにはかりきや、太政官の地の今やかうの庭とならんことを」
② (「…とは」との呼応がなくなり副詞的に) 思いがけないことには。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五「豈(アニ)(ハカ)らん神断意外に出させられ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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