豈図らん(読み)あにはからん

精選版 日本国語大辞典 「豈図らん」の意味・読み・例文・類語

あに【豈】 =図(はか)らん(や)[=図(はか)りきや]

  1. ( 反語副詞「あに」に、動詞「はかる」、助動詞「む」、助詞「や」が付いたもの ) 次に来る文で表現される事態が予想外の時に使う。
  2. ( 「…とは」「…と」「…ことを」などという表現を伴って ) そんなことを予想しただろうか。
    1. [初出の実例]「あにはかりきや、太政官の地の今やかうの庭とならんことを」(出典:枕草子(10C終)一六一)
  3. ( 「…とは」との呼応がなくなり副詞的に ) 思いがけないことには。
    1. [初出の実例]「豈(アニ)(ハカ)らん神断意外に出させられ」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む