豊川水神社(読み)とよかわすいじんしや

日本歴史地名大系 「豊川水神社」の解説

豊川水神社
とよかわすいじんしや

[現在地名]中仙町豊川 観音堂

県道六郷角館ろくごうかくのだて線の東、杉木立に囲まれた所にある。

羽州仙北郡米沢村千手観音菩薩由緒事(中仙町郷土史資料)には、延宝五年(一六七七)に「野中村之内三采谷地三十苅と申御田地掘申候節、深サ五尺程度底より壱つの鏡御出生被遊候。掘出し申候」とあり、新田開発中に鏡が出土した。その後「右之様子御検使御奉行衆へ相知申候ニ付、横堀村肝煎所へ御状被遣(中略)御目ニ掛候得ハ何れも御覧被遊候所ニ、如何様世の常の鏡と相違候間」とあり、久保田くぼた(現秋田市)へ持ち帰ったが、「御堰より御出生之御仏ニ候、御堰神所之鎮守ニ祠ひ申様ニ」となり、堰の鎮守にすべく米三石を祭礼料として与えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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