日本歴史地名大系 「豊沢村」の解説 豊沢村とよさわむら 岩手県:花巻市豊沢村[現在地名]花巻市豊沢豊沢川最上流域の広い地域を占め、南東の鉛(なまり)村に続く同川沿いにわずかな耕地がある。多数の沢が同川に流れ込み、「東西南北皆山中峨々而客易不可入」(邦内郷村志)であったが、山中に西方和賀郡沢内(さわうち)通に向かう道が通った。天正三年(一五七五)長篠の戦で敗れた武田方の兵が秋田、雫石(しずくいし)(現岩手郡雫石町)方面から移住したと伝え、大部分が高橋姓の村であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報