雫石(読み)しずくいし

改訂新版 世界大百科事典 「雫石」の意味・わかりやすい解説

雫石[町] (しずくいし)

岩手県西部,岩手郡の町。人口1万8033(2010)。北の岩手山(2038m),西の駒ヶ岳(1637m)など奥羽山脈の山々に囲まれた雫石盆地にあり,中央を北上川支流の雫石川が西流し,川沿いにわずかの低地が開ける。米作畜産酪農を主体とする農業が主産業で,岩手山麓には日本最大の民間牧場小岩井農場がある。十和田八幡平国立公園の南の玄関口であり,岩手山南西斜面の網張温泉を中心とした岩手山麓国民休暇村,鶯宿(おうしゆく)温泉国見温泉(重曹硫化水素泉,47~52℃),滝ノ上温泉(単純硫化水素泉,77~97℃)や葛根田(かつこんだ)の大岩屋(天),スキー場,御所ダムなど観光資源に富む。1966年に田沢湖線,76年に国道46号線の仙岩トンネルが開通し,また97年3月には秋田新幹線が開業して雫石駅より盛岡,秋田との交通が便利になり,観光客が増加している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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