デジタル大辞泉
「貝殻追放」の意味・読み・例文・類語
かいがら‐ついほう〔かひがらツイハウ〕【貝殻追放】
かいがらついほう〔かひがらツイハウ〕【貝殻追放】
水上滝太郎の評論・随筆集。大正9年(1920)から昭和8年(1933)にかけて全5冊を刊行。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かいがら‐ついほうかひがらツイハウ【貝殻追放】
- 〘 名詞 〙
- ① 古代ギリシアの「オストラキスモス(陶片追放)」の誤訳。従来は「貝殻追放」と訳されていたが、現在は「陶片追放」に改められている。→オストラシズム。
- [初出の実例]「牡蠣殻に文字を記して投票したる習慣より貝殻追放の名は生れしとか」(出典:貝殻追放(1920)〈水上滝太郎〉はしがき)
- ② 転じて、ある社会集団から有害な人物を排斥、追放すること。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の貝殻追放の言及
【オストラキスモス】より
…市民権剝奪と財産没収はともなわなかった。投票に際して陶器の破片(オストラコン)が用いられたところから〈陶片追放〉の名がある(〈貝殻追放〉は誤り)。前508年に[クレイステネス]により創設されたとの伝えがあるが,はじめて実際に施行されたのは前488年,ペイシストラトスの親族ヒッパルコスに対してである。…
【水上滝太郎】より
…25年から約10年間,第2次《三田文学》の精神的主幹として後進の育成につとめた功績は大きい。代表作には,第1次大戦末期の大阪風俗を活写した姉妹作《大阪》(1923),《大阪の宿》(1926)があり,20年から6冊刊行された随筆集《貝殻追放》には大正期の健全な市民精神がうかがわれる。【前田 愛】。…
※「貝殻追放」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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