財帛(読み)ざいはく

精選版 日本国語大辞典 「財帛」の意味・読み・例文・類語

ざい‐はく【財帛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 財貨と絹布。
    1. [初出の実例]「紂が財帛を周家から天下の善人に賜ふ也」(出典:足利本論語抄(16C)堯曰第二〇)
    2. [その他の文献]〔史記‐大宛伝〕
  3. 人相で、鼻端をいう。これによって人の貧富を占うという。
    1. [初出の実例]「御㒵(かほ)のさま心にかかれば、〈略〉財帛の辺り、いささか悪しき黒気あらはれぬ」(出典:俳諧・父の終焉日記(1801)五月一五日)
  4. 中国北部、禅宗で、寺の金銭出納をつかさどる僧、副寺(ふうす)を表わした語。
    1. [初出の実例]「中華北方叢林、称副寺財帛。見副寺処」(出典:禅林象器箋(1741)職位)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「財帛」の読み・字形・画数・意味

【財帛】ざいはく

財貨。

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